体づくりのための食事と聞くと皆さんは「タンパク質補給」をまず思い浮かべるのではないでしょうか。筋肉の主材料となるタンパク質はもちろんですが、タンパク質を合成するために必要なビタミン、そして体の調整機能を担うミネラル分など、必要な栄養素をバランス良くとることが大切です。これらを毎食バランス良く摂ることが理想的ですが、わかりやすい炭水化物やタンパク質に比べると、ビタミンやミネラル分などはどのように摂っていけばいいのか少しむずかしいかもしれません。ここでうまく活用したいのが毎回の食事に付け加えて欲しい汁物です。特に朝食時や昼食時などはサッと素早く食べてすませてしまいがちなので、こうした汁物を取り入れて、特に不足しがちな栄養素を補うようにしましょう。ここでは汁物をとるメリットをまとめておきたいと思います。

《水分、塩分補給に役立つ》
暑い時期はもちろんですが、食事の際に汁物を加えることは水分、塩分補給につながります。食事の際に水を準備することは多いと思いますが、たくさん飲みすぎると消化・吸収に時間がかかってしまうこともあります。食事に含まれる水分、塩分補給を優先的に摂るようにし、水で食事を流し込むようなことのないように気をつけましょう。その点、汁物は具材などが多く含まれているものが多く、温かいものは一気に飲み干すことはむずかしいものです。こまめに水分、塩分補給が出来るという点でも食事に付け加えたいものです。

《体を中から温める》
時期によっては冷たいスープを摂ることもあると思いますが、食事に付け加える汁物の多くは温かいものです。味噌汁をはじめ、ポトフ(野菜の煮込みスープ料理)、お湯を加えてできるカップスープなどを摂ることで、体を中から温めることができます。寒い時期はウォームアップ前に温かい飲み物をとると、ウォームアップにかかる時間の短縮が見込めます。体が冷えていると動きにくいだけではなく、気持ちの余裕もなくなりがちなので、温かい汁物で体を温めるようにしましょう。

《野菜・タンパク質を含む食材などが摂りやすい》
ビタミン、ミネラル分を含む野菜はサラダなどの生の状態で摂ろうとすると、どうしてもかさばってしまい、たくさんの量を摂ることがむずかしいものです。その点、汁物の中に具材としてさまざまな野菜や肉・魚類などが入っていると、栄養バランスの偏りを改善することが期待できます。お味噌汁であれば味噌にタンパク質は含まれますし、きのこやゴボウなど具材を考慮すると食物繊維も豊富に摂ることができます。ポトフであれば野菜を豊富に摂ることができますし、時間のない朝食時などは「パンとジュースだけ」ではなく、カップスープ一品を付け加えるようにしてみましょう。

 食事の際は水分補給をはじめさまざまなメリットが期待できる汁物を、ぜひ一品付け加えるようにしてみましょう。

文:西村 典子
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